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仮想環境(VirtualBox, VMware)
2025/07/17 更新
仮想環境を導入することで、Linuxを含む任意のOS環境を複数同時に稼働可能とし、より高度で幅の広い授業・演習・課題のための環境を提供しています。
PC実習室/一般教室教卓PCにインストールされている仮想環境は、VirtualBox 及び VMwareの2種類です。
対象者 | 全学生、教職員 | |
目的 | 高度で幅の広い授業・演習・課題のための環境を提供します。 | |
問い合わせ | goiken@sic.shibaura-it.ac.jp |
1. PC実習室の仮想環境利用時における注意事項
保存先の空き容量に注意する
仮想マシンによって作成される仮想ディスクイメージファイル(vhd,vmdk等)は、容量可変の形式を利用するようにしてください。 また、作成されたイメージファイルは、仮想ディスクとして設定した最大容量まで消費される可能性があります。 MyVolumeの残容量、及び持ち込みの外付けUSBストレージの容量には十分注意してください。
MyVolumeの容量制限により書き込みが出来なくなると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。
仮想マシンは中断/サスペンドをせずに、シャットダウンで終了する
仮想マシン上の機能の一つである中断処理を行うと、仮想マシン用に確保されたメモリ量が、一時ファイルとして書き出されます。 この機能により仮想マシンのシャットダウンを行わずに処理の中断及び再開が容易に行えますが、中断用ファイルによる容量の増加を引き起こします。 仮想マシンは極力シャットダウンで終了するようにしてください。
中断機能を利用する場合は、保存先の空き容量および書き出しに必要な時間を理解した上で利用してください。
仮想マシンにパスワードを設定し、できるだけセッションパスワード等の情報は保存しない
仮想マシン上で動作するゲストOSでは、通常のマシンのようにブラウジングやメール、MyVolumeのマウントなどをすることができます。 しかし、各種のセッションパスワード等を永続的に保存する設定で利用していると、 ディスクイメージの紛失や盗難、コピーによる不正利用のリスクが非常に高くなります。
最低でもゲストOSのログインパスワードは設定し、利用の際にも各種パスワードは保存せず、定期的なキャッシュのクリア等もするようにしてください。
ブリッジ接続は利用できません
PC実習室の仮想環境におけるネットワークアダプタは、NAT及びホストオンリーの通信のみ利用できます。
ブリッジ接続は利用できませんので、ご注意ください。
ゲストOSの管理は、自分自身で行う
動作サンプルとして配置しているゲストOSのイメージファイルを含め、仮想マシンは全て管理者権限で動作させることができます。
OSが持つ不具合などは、ご自身でパッケージのアップデートをすることである程度解消することができます。
(逆に、不具合の検証のために、あえて古いパッケージで利用することも可能ですが、自己責任で行ってください。)
2. OSインストール済みディスクイメージの利用例
仮想環境の動作サンプルとして、LiveDVDやほぼクリーンインストールされた状態のディスクイメージをいくつか準備しました。
あくまでサンプル的なものであり、特定の授業を目的としてカスタマイズされたものではありませんので、ご注意下さい。
VineLinux6.1のディスクイメージのみ、従来のPC教室のLinux環境に準じたソフトウェアをインストールしてありますが、ファイル容量はかなり大きくなっています。
VirtualBoxによるUbuntu 12.04 LTSの利用例
VirtualBoxによるVineLinux 6.1の利用例(20140324版)
仮想ディスクイメージ(利用例)のダウンロード
\\yshare.sic.shibaura-it.ac.jp\sharefolders\public\vm (豊洲校舎)
\\oshare.sic.shibaura-it.ac.jp\sharefolders\public\vm (大宮校舎)
※配置されたディスクイメージは、OSのインストールの手間を減らし、仮想Linux環境の導入利用例として作成されたものです。
3. 仮想環境TIPS
以下のTIPSは、基本的に上記のOSインストール済みディスクイメージにおけるものです。
新規に構築したゲストOS環境の場合、そのままでは一部のパッケージが足らず、実行できない場合があります。
・新規仮想マシン作成時の設定及び仮想HDDの標準保存先
VirtualBox VMware |
・ゲストOSでマウス・キーボードキャプチャ時にホストOS側に戻る
VirtualBox VMware |
・ VineLinux6.1(利用例の仮想ディスクイメージ)からMyVolume及びシェアフォルダ(CIFS)をマウントするスクリプト例
mntsic.sh Myvolume用 マウント先は /mnt/myvolume/ |
* ブラウザの機能で保存した後、実行権限(chmod +x)をつけて利用してください
* root権限で実行する必要があります
* 引数なしで実行すると利用方法が表示されます
* 認証時にはWindowsパスワードを入力してください
* アンマウントはumountコマンドでマウント先を個別に実行してください
・Ubuntu12.04LTSからMyVolume(CIFS)をマウントする
smbfsをインストール $ sudo mkdir /mnt/myvolume |
* {}の項目は、適宜入力してください
* servernameはFQDNで入力してください
* 認証時にはWindowsパスワードを入力してください
・knoppix7.0.2からMyVolume、課題提出フォルダ(CIFS)をマウントする
全てのコマンドをsudoで行うか、sudo suする MyVolume 課題提出フォルダ |
* uid,gid指定を行わないとrootのuidとgidになり、一般ユーザ(knoppix)からreadはできるがwriteは出来ません。
* iocharset指定をしない場合、日本語フォルダ/ファイル名が文字化けします。
* 認証時にはWindowsパスワードを入力してください。
・nautilusによるCIFSマウント
VineLinuxの場合(要smb-client, cifs-utils) マウント先は、/home/user/.gvfs/{username}@{fileserver}.sic.shibaura-it.ac.jp アンマウントはデスクトップに表示されたアイコンを右クリック→アンマウント ターミナルから実行 |
・VirtualBoxがエラーで起動しない場合
VirtualBox COMオブジェクトの作成に失敗しました。アプリケーションを終了します。 |
というエラーが出る場合があります。
これは学内PC教室の環境で、同じユーザが別の端末でVirtualBoxを起動しているときに発生するエラーです。
ログイン中の他の端末をログオフすると、起動できるようになります。
・VineLinux6.1 (利用例の仮想ディスクイメージ)からPC実習室内のプリンタへ印刷する方法
学内プリンタで印刷を行うには、印刷時にかざす学生証内のIDと一致したユーザ名にしないと
印刷を行うことができません。
標準のユーザ名"user"を、自身の学情センターアカウント名(英字は小文字にする)に変更するか、
新たに自身の学情センターアカウント名のユーザを作成し、ログインすることで
インストール済みのドライバで印刷を行うことができます。